丸め

丸め

丸めとは

丸めは、分割で傷ついた生地表面をなめらかにし、ハリを与える作業である。
小物、大物それぞれ多少違いはあるが滑らかな表面を作りだしハリを与える意味では同じ作業である。

 

どのようにハリを与えていくかというと、分割後の生地の滑らかな面を使いその面で生地全体を包みこむようにする。

 

すると、滑らかな面が引き延ばされ全体にハリが出てくる。
丸め作業の時は生地をたたいたりすると内部のガスが必要以上に抜けてしまう、また極端にしめすぎて生地を荒くしないよう注意が必要である。
やさしく、赤ちゃんの肌のようなハリになるよう作業する。

 

また、成形を考慮した形に丸めなければならない。丸いものは丸く、長いものは、ナマコ型に丸める。
そうすることによって、適切な成形作業に入りやすくなる。

 

分割同様、スピードも要求される。
スピードアップを意識し作業に当たることが、一番の近道である。

 

丸め後、ベンチタイムに入るが、作業速度が遅いと表面の渇きを招いたり、適切なベンチタイムを確保できなくなるため注意が必要だ。

 

 

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丸めのコツ

 小型の生地は軽くガスを抜き、指先をやさしく使い生地玉の中心に生地を入れていくイメージでハリを出していく。
 ある程度のハリが出たら、手のひらの小指側の端を使い小さな円を描くように動かして一締めする。

 

 大型の生地は、生地半分を折りたたむようなイメージでハリを出し、小型の生地と同じ要領で一締めする。

 

 ナマコ形の丸めは、手のひらの付け根を使って、向こう側に転がすと同時に手首を90度曲げるようなイメージで丸める。

 

 どのような丸めであっても、生地を傷つけないように力を加減して行う。

文:佐藤 俊昭

 

 

 

 

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