バタークリーム(メレンゲ)

イタリアンメレンゲを使用したバタークリームの解説

 

 イタリアンメレンゲを使ったバタークリームの解説をしていきます。

 

 バタークリームには、イタリアンメレンゲを使った方法とボンブと呼ばれる卵黄をホイップしたものを使う方法があります。

 

 どちらも美味しいのですが、ジャムなどと合わせてクリームを作ったりする場合、ボンブで作ったクリームだと少しコクがありすぎたりすることがあります。

 

 その点で、イタリアンメレンゲを使用したものはあっさりしていてどんな素材とも合わせやすいのでベースのクリームとして最適です。

 

 お好きなように風味付けして、簡単にいろんなクリームを作ることができます。

 

 

スポンサードリンク

バタークリーム(イタリアンメレンゲ)|レシピ

 卵白…240g
 グラニュー糖…400g
 水…100g
 バター…500g

 

 グラニュー糖と水を鍋に入れ121℃まで加熱していきます。
 途中、鍋肌に飛び散ったシロップが焦げないように濡らしたハケでふき取ります。

 

 卵白を卓上ミキサーで泡立てていき、そこに煮詰めたシロップを細く糸を垂らすように入れていきます。

 

 しっかりとしたメレンゲができたら、常温に戻してポマード状になったバターと混ぜ合わせていきます。

 

 シロップを煮詰めて高温にすることで、殺菌効果を期待します。
 イタリアンメレンゲを使ったバタークリームは、ボンブのものと比べ多少日持ちします。
 それでも、バタークリームは当日使い切りが良いでしょう。

保存方法

 保存を考える場合は冷凍保存が適しています。
 ポリ袋などを利用して小分けにして冷凍します。
 作業時は、アルコール消毒を徹底して衛生手袋を着用するとよいでしょう。

解凍方法

 解凍方法は、使用する前日に冷蔵庫に入れゆっくり解凍します。
 硬ければ、軽く湯煎にかけホイップしていくと良いのですが、溶かしすぎたりすると風味も悪くなりますし衛生的にも不安が残ります。
 慣れないうちは、様子を見ながら作業を行ってください。

まとめ

 イタリアンメレンゲさえマスターしてしまえば、後はバターと混ぜるだけです。
 非常に簡単なクリームですし、アレンジもしやすいです。
 たとえば、コーヒーエキスなどを加えればモカクリームになります。ジャムなどと合わせても良いでしょう。

 

 ただし、あまり水分の多いものは向きませんので注意してください。
 水分が多すぎると分離しやすく、痛みも早くなります。

 

 バタークリームを使用した商品は、基本冷蔵販売してください。
 特に、夏場は棚持ちが悪くなりますので温度管理を徹底してください。

 

 また、注文を受けてからクリームを絞るなどの対策も良いでしょう。

 

 お客様には、早めに召し上がるよう一言添えてあげてください。

 

 少ししつこいようですが、せっかく手間をかけた商品でお客様をがっかりさせないよう対策しておくことは、大事なことだと思います。

文:佐藤 俊昭

 

 

 

 

おすすめオンラインショップ2店舗ご案内

↓小分け販売のパイオニア↓

TOMIZ(富澤商店)オンラインショップ



↓かわいいラッピング、製菓・製パンのトータルコーディネイト↓

お菓子・パン作りの総合サイトcotta

 

合わせてお読みいただきたいページ
カスタードクリーム
カスタードクリームのレシピを解説していきます。
メロンパンの皮
メロンパンの皮のレシピを解説していきます。
バタークリーム(ボンブ)
ボンブと言って卵黄にシロップを加えながらホイップした物を利用したバタークリームの解説をしていきます。
チョコレートクリーム
チョコレートクリームのレシピを解説していきます。
パート・ダマンド・クリュ|ローマジパン
シュトーレンなどに使うローマジパンですが実は簡単に手作りできます。その製法をご紹介いたします。
クリームを組み合わせる
カスタードクリームやシャンティークリームを組み合わせて新たなクリームに仕上げていきます。
オレンジピール
あまり手作りする機会はありませんが、覚えておくと何かと役に立つと思うオレンジピールの作り方をご紹介いたします。
栗の渋皮煮|作り方
簡単な渋皮煮の作り方をご紹介します。ここでは、パンとの相性を意識してバニラビーンズで香り付けしていきます。