変動費と固定費

変動費と固定費について

 原価は、変動費と固定費とに分類することができます。この分類をすることで、損益分岐点などを調べることができます。

変動費と固定費

変動費とは、製造数が増えるとそれに比例して増える原価です。

 

たとえば、小麦粉や砂糖また包装資材などがこれにあたります。

 

逆に、固定費は、製造数にかかわらず一定の原価が発生するものです。

 

つまり、家賃などがこれにあたります。ほかに、事務員の給与や役員報酬など、厳密には電気料金の基本料金も固定費です。

 

なぜ、このような分類をするかというと先ほども触れましたが、損益分岐点分析をするためです。

 

損益分岐点

製品は、たくさん作ると安くすることができます。その原理は、固定費の存在が影響しています。
固定費は、製造数が増えても増えません。なので、たくさん作ることで製品あたりの固定費を下げることができるからです。

 

売価から変動費を引いたものが、限界利益といいます。
この限界利益の合計と固定費がイコールになるところが、損益分岐点というわけです。

 

例えば、100円のあんぱんを作るとき、変動費が50円だったとします。固定費が50円だったら1個売れればトントンです。
でも、固定費が50万円だったらあんぱんを1万個売れてトントンです。

 

これが、損益分岐点です。

 

 

原価計算では、目的別に分類方法が異なります。少々面倒ですが、理解することで利益の出し方が見えてきます。

文:佐藤 俊昭

 

 

 

 

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