シュトーレンの食べ方

シュトーレンの食べ方や保存方法について

 シュトーレンは今日では、だいぶ日本でもなじみのあるクリスマスのパンになってきている。
 しかし、まだまだ食べ方や保存方法を間違えてしまい美味しく食べることができずにいる方も残念ながらいるようである。
 こうしたことが起きないよう、販売するがわも配慮すべきと考える。

 

 シュトーレンの食べ方

 レシピの方でも案内したが、シュトーレン(ここでは、クリスシュトーレンのこと)は、アドヴェント(待降節)の四週間にキリストの誕生を待ちわびながら少しずつ食べ進めていく文化を持つパンである。
 あまり、風習にとらわれるのも本意ではないが知って食べるのと、知らずに食べるのでは趣に大きな違いがあるだろう。

 

まずは表面の粉糖について

 

この粉糖は、甘みを補う意味もあるのだろうが表面をコーティングすることで保存性を高める意味がある。
甘すぎると感じる場合は無理して食べず取り除いても良い。

 

カットの仕方

 

もちろん、好みで良いがあまり厚切りにするとモソモソとした食感に感じることがある。

 

お勧めのカット法としては、概ね1cm程度の厚さに切り分けて食べ進めていくとよい。
真ん中からたべていくことで切り口を合わせて保存するとき断面の大きさをそろえることができるので切り口の乾燥を防ぐことができる。
切り進める場合は、左右交互に切り進めていく。

 

シュトーレンの保存

保存方法としては、切り口を合わせた後、ラップやアルミホイルで包んで乾燥を防ぐのだがラップは種類によってはくっつきずらく包みにくい場合があるので、アルミホイルの方が無難かも知れない。
保存場所は、あまり温かいところは適さない。暖房を使っていない部屋や場合によっては冷蔵庫でも良いだろう。
冷蔵庫の場合食べる前1時間くらい常温に戻しておくことで食べやすくできる。
また、トースターで軽く温めても良いだろう。

 

食べ慣れてくると、少々固くても美味しく食べられるが柔らかいパンを食べ慣れているお客様にとってはパサついて感じるようなので、しっかり案内したい。

 

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まとめ

 

パン職人として、パンにまつわる文化をお客様に伝えていくのも大事だと思う。
作って売るだけでなく、パンにどのような背景があるかを伝えられるとさらに魅力的な職人になることができると思う。
できれば、リーフレットなどを活用して案内していきたい。
より美味しく、召し上がっていただくために努力を惜しまないでいたいものである。

 

文:佐藤 俊昭

 

 

 

 

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