マカロンの食べ方間違っていませんか?
一昔前、マカロンは食べづらく「日本人の口には合わない」食べ物だったと思います。
口に含むと、強烈な甘さが押し寄せ
「何か飲み物を!」
と大量の飲み物で流し込むような感じでした。
サンドされたバタークリームもまた、甘さの際立つクリームでした。
その後、レシピの改良や組み合わせるクリームの工夫などで絶妙な味わいのマカロンが誕生していきます。
そんな進化したマカロン、実は食べ方を間違えると本来の味を味わえなくなってしまう食べ物なんです。
せっかく、できた(購入した)マカロン最高の状態で食べたいですよね。
そこで、マカロンの美味しい食べ方をご紹介していきます。
まずはマカロンの種類のお話し
実はマカロンってすごくたくさんの種類があるってご存知でした?
30種類?
100種類?
いいえ!
世界には200種類を超えるマカロンが存在するそうです。
卵白と砂糖を混ぜ合わせ焼いたお菓子の総称です。
ですから、先ほど「日本人の口に合わない」といいましたが、正確には合うものもあれば合わないものもあったと思います。
日本に比較的昔からある、お菓子に「マコロン」というお菓子がありました。
昔のお菓子屋さんのレジ横によく見かけていました。
メレンゲにアーモンドを砕いたものを混ぜ合わせ乾燥焼きしたお菓子です。
うっすらキャラメル色に色づいたゴロっとした見た目のお菓子です。
このお菓子もかなり甘いのですが、フールセックといわれる乾き菓子で色づくまで焼くことで香ばしさが出て甘さを前面に感じないように作られています。
また、マカロンココなんかも、日本人の口に合うお菓子だと思います。
最近のマカロン
最近マカロンというと扁平なドーム型で周りにはピエ(足)の生えたもの、色はカラフルで中にはクリームがサンドされています。
これは、昔はマカロンパリやマカロンリスなどと呼ばれていたようです。
先ほどご紹介したマカロンがフールセックなら、最近のマカロンはデゥミセックといわれ「半生菓子」の仲間になります。
こちらのマカロンは、噛むとネチッとした食感で口に含むとざらついた甘さが強烈でした。
このマカロンをレシピや焼き方でより繊細なお菓子に仕上げられて現在のマカロンになりました。
マカロンはギリギリのバランスで成立するお菓子
ですから、マカロンは非常に繊細でちょっとしたことでバランスを崩し美味しく感じないこともあるのです。
つまり、繊細であるが故の短所でもあります。
「マカロンって、言うほどおいしくないよね」
とか
「マカロンは高いばかりの見掛け倒し」
などの悪評を受けることもあります。
でも、ちょっと待ってください食べ方を間違っていませんか?
出来立てのマカロン
出来立てのマカロンはあまりおいしくありません。
天板に接触していた部分が乾燥しすぎて固くなっています。
これでは、本来のマカロンの繊細さを味わくことは到底できません。
少なくとも、一晩は冷蔵庫で寝かしてあげてください。
マカロンの保存
お菓子屋さんでは、マカロンを冷凍保存している場合があります。
実は、冷えすぎたマカロンもあまりおいしくないんです。
どういうことかというと、冷たすぎて舌が味を感じることに鈍くなってしまっているからです。
こんな場合は、常温に冬場は1時間、夏場は30分戻してあげてから食べてみてください。
味わい深いマカロンを体験できるはずです。
マカロンのおいしさは?
マカロンのおいしさは、マカロンコックと呼ばれるマカロン部分とサンドされたクリームとの水分移行ではじめて完成します。
水分移行とは、水分の多いものから乾いたものへ水分が移動していくことを言います。
分かりやすく言うと、おせんべいが湿気るのはまさに空気との水分移行によるものです。
ですから、マカロンコックは湿気た状態で食べるように計算されているのです。
そうすることで本来のおいしさを味わうことができます。
美味しく食べる方法
自分で作った場合は、クリームをサンドした状態のマカロンをキッチンペーパーなどを敷いたタッパーに並べふたをして冷蔵庫で一晩寝かせます。
食べる30分前には冷蔵庫から出して、常温に戻しておきます。
この状態が一番おいしい状態です。
口に入れると適度な硬さのマカロンコックとクリームが口の中で混然一体となって味わいが押し寄せてきます。
買ってきたマカロンは、クリームの性質上冷蔵で販売されることが多いのでやはり30分程度常温に戻してから食べるのがよいでしょう。
また、一番良いのはお店の方にどうやって食べれば一番おいしいか聞いてみるということです。
場合によっては冷凍のまま販売されていることもあるので確認したほうがよいでしょう。
また、常温へ戻しすぎても美味しくなくなってしまいます。
クリームが柔らかくなりすぎマカロンが湿り過ぎてしまいます。
目安はマカロンコックとクリームが同じ硬さの状態が一番おいしいです。
以上のことを念頭においてタイミングを計ってマカロンを食べてみてください。
きっと、マカロンのおいしさに気づいてもらえると思います。
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