パン・ヴィエノワ

 パン・ヴィエノワは油脂が多めのロールパンといったような配合である。
 生地が緩みやすいため、専用の天板に入れて焼く場合もある。
 生地の硬さを調整することで、布取りして焼いていくことも可能であるのでヴィエノワ用の天板がない場合は生地の硬さに注意して仕込んでいくとよいだろう。

パン・ヴィエノワ|レシピ

フランス粉…100%
砂糖…5〜6%
塩…2%
脱脂粉乳…4〜5%
生イースト…3%

 

水…59〜62%
卵…5%

 

バター…5%
ショートニング…5%

ミキシング

特別難しいミキシングではないが、油脂量が多いので生地の硬さを間違わないように調整する。

 

1速−3分 2速−3分 ↓油脂 1速−3分 2速−2分 3速−1〜2分

 

捏ねあげ温度 26℃を目標とする。

 

 

スポンサードリンク

フロアータイム

30℃の環境で60分が目安となる。
捏ねあげ温度が高い場合は温度を低めの環境にして行う。
油脂量が多いため温度が高すぎると生地がダレてくるので注意する。

分割・丸め・ベンチ

好みの重量に分割すれば良いが、専用の天板を使う場合は太さ気を付けないと不格好になったり、サイドが割れたりするので注意する。
バゲットヴィエノワの目安は350g
プチパンヴィエノワは60g程度
中型のフィセルは120gを目安にするとよいだろう。

 

ベンチタイムは15分

成形

ガスを十分抜き棒状に成形する。
閉じ目を下にして油脂を塗った天板に並べ1.5cm間隔で細かくクープを入れる。
塗り卵をする場合はクープを入れる前に行う。塗り卵の代わりにスチームでも良い。

ホイロ

温度35℃
湿度75%
の環境で50分〜60分を目安に行うが、布取りで行う場合30分で切り上げ、つぶれやすいので注意しながら天板に移し替える。
この場合、状態を見ながら早ければ40分でカマ入れとなる。

焼成

上火220℃
下火200℃〜220℃
のオーブンで15〜20分で焼き上げる。
スチームの場合はカマ入れ前後にスチームを注入する。

まとめ

油脂が多めで柔らかく食べやすいパンである。朝食用やサンドイッチまたディナーロールとしても良いだろう。
棚に並べてもバゲットで焼くと存在感があり目を引くことができる。
製法としては、ダレ安い以外はそれほど難易度はない。ただ、布取りで行う場合は早め早めに作業しないと扱いづらくなるので注意する。

 

 

 

 

文:佐藤 俊昭

 

 

 

 

おすすめオンラインショップ2店舗ご案内

↓小分け販売のパイオニア↓

TOMIZ(富澤商店)オンラインショップ



↓かわいいラッピング、製菓・製パンのトータルコーディネイト↓

お菓子・パン作りの総合サイトcotta

 

合わせてお読みいただきたいページ
カイザーゼンメル
カイザーゼンメルの製法を解説していきます。
フォカッチャ
フカッチャの製法を解説していきます。
ハードロール
バターロールをセミハードに仕上げたハードロールの製法を解説していきます。
スミット|リング状に焼いたセミハード
トルコで食べられているスミットの製法を解説していきます。
ブレッツェル
ドイツのパン屋さんの象徴的なパン、ブレッツェルの製法を解説していきます。
パン ブリエ
もともとは、航海のときに日持ちのするパンということで需要があったパンです。 ここでは、パートフェルメンテを使用した製法をご紹介します。
イングリッシュマフィン
イングリッシュマフィンの製法を解説していきます。
タイガーロール
以前はダッチトッピングと呼ばれていましたが、タイガーという名前が一般的になってきました。上新粉を使った生地を刷毛でぬり焼きあげます。
ツヴィーヴェルブロート
フライドオニオンを使ったライ麦入りのセミハード系パンの製法解説