ガレット・デ・ロワの製法を解説していきます。
エピファニー(日本では、主のご公現や顕現日など)をお祝いする焼き菓子です。
日本でも徐々に広まりつつあります。お菓子としては、パイ生地にクレーム・ダマンドとクレーム・パティシエールを合わせたクレーム・フランジパーヌを挟んで焼いたシンプルなものですが、クリームにフェーブと呼ばれる陶製のフィギアを一つだけ入れて焼きます。
みんなで切り分けて食べますが、フェーブが入っていた人はその日一日王様としてふるまえるという習慣があるそうです。
日本ではあまりなじまないかもしれませんが、フェーブそのものもかわいらしくコレクターズアイテムにもなっているようです。
単純にフェーブがあたったと喜ぶ程度の方が、日本的ではないかなと思います。
また、大人の場合あたったらみんなに一杯ワインをおごるという風習もあるそうです。おごるのが嫌でフェーブをのみこむ人もいるそうです。
少し、前置きが長くなりましたが製法の解説に移っていきます。
ガレット・デ・ロワ|レシピ
パート・フィユテ…300g程度
クレーム・フランジパーヌ…150g程度
フェーブ…1個
作リ方
折り込みを終え冷蔵庫でやすませたパート・フィユテを150gに切り分けたものを2つ用意して、それぞれを丸めて球状にします。さらに冷蔵庫で一時間休ませます。
やすませたパート・フィユテを麺棒を使い円形に伸ばしていきます。(直径約20cm)
天板に霧吹きをして、伸ばしたパートフィユテをのせます。霧吹きをすると縮みをおさえてくれます。
クレーム・フランジパーヌを円の淵2〜3cmを残して絞りだし、パレットナイフで平らにならし辺縁にフェーブを1つ押し込みます。
霧吹きをしてもう一枚のパート・フィユテをかぶせてしっかり圧着します、さらに淵をぺティーナイフを使い2mm感覚に傷を付けていきます。こうすることでさらに上下の生地をはがれにくくします。
冷蔵庫で3時間できれば一晩ねかせます。
冷蔵庫からだし、インスタントコーヒーを少量の水でといたものを卵黄に少量くわえたものを刷毛で表面に塗っていきます。
表面にぺティーナイフを使い好みの切りこみを入れていきます。深く切ってしまうと焼きあがったとき割れてしまうので注意が必要です。
さらに、数か所ぺティーナイフをさして蒸気抜きの穴をあけておきます。
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焼成
下火を強めにして200℃のオーブンで焼く45分かけて焼いていきます。
焼き上がったら、表面にシロップを塗りツヤを出します。
まとめ
ガレット・デ・ロワの製法をご紹介いたしました。
フェーブも製菓原料店でも最近では取り扱うようになってきていますので気軽に作っていけるでしょう。
ただ、残念なことにフェーブは食べ物ではないので誤って飲み込むと思わぬ事故につながりかねませんので、販売するときは十分にご案内が必要になります。
かぶりつかずに、先にフェーブを探し出してから食べるなどの注意喚起を行うとよいのではないでしょうか。
出来れば、リーフレットなどを使って商品に添付するなどルール化しておくとさらに良いと思います。
さまざまな食文化を取り入れてきた日本ですが、ちょっとした事故などで文化そのものを破棄してしまうのは大変もったいないと思います。そのようなことにならないよう、作り手も十分な注意が必要と考えます。
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