引き続き食中毒の症状と予防策について解説していきます
ウエルシュ菌食中毒
どんな場所に?
ヒトや動物の大腸に生息していて、河川、下水、土壌にも広く観察されます。食材としては、食肉の汚染が多いようです。
症状
潜伏期は平均で10時間程度、下痢や腹痛をもたらします。症状としては、軽症で終わることがほとんどです。
予防策
この菌は嫌気性で熱にも強いことで知られています。前日のカレーやスープなどでたびたび起こるようです。
調理後速やかに喫食することが一番の予防策になりますが、カレーなどを翌日に持ち越す場合、速やかに冷却し冷蔵庫で保存することも予防策の一つになります。
病原性大腸菌食中毒
どんな場所に?
ヒトや動物の腸管に多数生息しています。一部の大腸菌が病原性を持ち、少量で感染する菌があります。
症状
潜伏期は3日以内ですが、腸管出血性大腸菌は3〜5日と長期になります。症状は下痢、発熱、腹痛になります。
腸管出血性大腸菌の場合、激しい腹痛や血便、溶血性尿毒症症候群や脳症を発症することもあります。
予防策
食材の十分な加熱、器具の洗浄、殺菌。使用水は殺菌されているものを使用します。
食品の保存は低温で行いましょう。
ここでも、食中毒予防3原則が有効になります。
付けない、増やさない、殺す
予防策の基本となりますので、良く理解し適切に実行しましょう。
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セレウス菌
どんな場所に?
土壌や環境中に広く生息しています。穀物、食肉、野菜、豆などから検出されます。
症状
嘔吐型と下痢型が存在し、嘔吐型は潜伏期30分〜3時間とされています。吐き気、嘔吐を引き起こします。
下痢型は腹痛、下痢となります。
予防策
前日調理を避け、食品の保存は冷蔵庫で保管しましょう。調理後すぐに喫食するようにしましょう。
エルシニア食中毒
どんな場所に?
動物、土壌、河川に広く生息しています。食材としては、豚肉が汚染元となることが多いようです。
症状
下痢を引き起こし、さらに胃腸炎も発症します。菌の種類によっては、敗血症、関節炎を引き起こすこともあります。
予防策
冷蔵庫中でも増殖します冷蔵庫の過信も禁物です。豚肉は十分加熱しましょう。また、ネコ、イヌの糞からの汚染も考えられます。食品、飲料水の汚染を防ぐことも求められます。
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