材料費の計算

材料費の計算方法について解説

 材料費の計算を行っていきます。

材料別に集計

 まずは、費目別計算の材料費、労務費、経費のうち、材料費を集計していきます。
 材料費の計算は、材料単価×使用料になります。

 

 もちろん、すべての原材料について計算していきますが、運賃など仕入れに必要な費用(材料副費)の扱いを決めておかなければいけません。

 

 金額が小さい場合経費に入れてしまう方法もあります。

 

 金額が大きい場合は、材料副費として材料費に含めます。

 

 一定のルールを決めましょう。

 

材料単価について

 材料単価は、一定であればさほど問題になりませんが単価の変更などが生じたらどのように対応したらよいでしょうか?

 

 これには、いくつかのルールがありますのでご紹介します。

  • 総平均法…1か月に仕入れた総仕入れ値を仕入れ総数で割って計算します。
  • 先入れ先出し法…先に仕入れたものから使用実態通り計算していきます。たとえば、100円の単価のものが、110円になったとしたら、100円で仕入れたものを使い切ってから材料単価を110円の変更していきます。つまり、複数の単価で集計していきます。)
  • 後入れ先出し法…食品業界では、採用しないと思いますが、先入れ先出しの反対になります。
  • 移動平均法…材料の仕入れの度に平均単価を出して集計する方法。
  • 予定価格法…仕入れ実績などを参考に材料単価を決定していき方法。

 どの方法を採用するかは、自由ですが一度決めたら継続して同じ方法を使用します。

 

 

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在庫の捉え方

 毎月月末に材料がゼロになれば楽ですが、なかなかそうはいきませんよね。
 使っていない材料はどのように扱うべきでしょうか?

 

 まだ使っていない材料は、当然ながら原価には入りません。
 では、材料の消費量はどのような計算になるでしょうか?

 

 こちらもいくつか方法がありますのでご紹介します。

 

  • 継続記録法…台帳を作り、入庫出庫の度に数量を記入していく方法になります。
  • 棚卸計算法…こちらが一般的ではないでしょうか、月末の在庫を調べる方法になります。月初の在庫+仕入れ数−月末在庫で消費量を算出していきます。
  • 逆算法…製品あたりの消費量に生産数をかけて消費量を算出する方法。

 これらの方法から選択していきます。

 

 このような形で材料費をそれぞれ集計していきましょう。

文:佐藤 俊昭

 

 

 

 

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