労務費の計算について解説していきます。
労務費とは、労働力を使うことによって発生する原価を指します。
では、原価計算ではどのように扱うか見ていきます。
直接労務費と間接労務費
原価計算では、直接労務費と間接労務費とに分類することから始まります。
意外と解りやすいかと思いますが、パン屋の場合パンを作ったら直接労務費になります。
間接労務費は、事務員や管理職が該当します。
間接労務費はそのまま集計してしまいます。
直接は、少し面倒臭いです。
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直接労務費の計算
直接労務費は、どのように計算するかというと。
賃率×直接作業時間
になります。
賃率とは、製造作業をしている人の賃金を就業時間で割ったものです。
規模が大きい場合作業場ごとに算出します。
そうでない場合は、全体の賃金を就業時間で割ります。
直接作業時間とは、直接製造に携わった時間になります。
掃除や準備時間や作業の合間の時間などは含みません。
ここがポイントです。
賃率は、就業時間で割って算出しますが、直接労務費は、賃率に直接作業時間をかけて算出します。
差額は、間接労務費になります。
多くの工場では、作業日報を付けていると思いますが、まさにこの労務費の計算のためにあるのが作業日報になります。
勤務時間の内訳
勤務時間の内訳をここで少しふれておきます。
この勤務時間の内訳を知っているだけでも、原価計算の事を理解しているなと思われますよ。
勤務時間とは、出勤から退勤までのすべての時間を指します。
勤務時間から休憩時間を引くと、就業時間になります。
就業時間には、切り替え時の待ち時間なども含みます。
この手待ち時間を引くと実働時間になります。
さらに、実働時間から準備時間や清掃の時間を引き去ります。
つまり実働時間から間接作業時間を引くと直接作業時間が出ます。
まとめ
労務費について見てきました。
製品原価を抑えると利益が最大化していきます。
このように少しずつ分けていくと原価がだんだん見えてきます。
利益を最大化するためには、さまざまな方法があることが分かると思います。
ここを理解して日々の仕事にあたるのと、そうでないのとには大きな隔たりがあり
あなたの将来に大きな違いを与えると思います。
このサイトではほんの基礎的な事柄の紹介になりますが、詳しく勉強したい方は是非とも書店にあしを運ぶなどして、勉強してみてください。
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