製品別の原価計算について解説していきます。
それでは、製品別原価計算について解説していきます。
いままで費目別、部門別に集計してきた原価を製品ごとに集計していきます。
製品別原価計算の種類
製品別原価計算には、その集計法によって2つに大別できます。
個別原価計算
個別原価計算とは、その名の通り製品別に指図書を作成し発生した原価をそこに記入していきます。
製品ができた時点で、指図書ごとに集計し原価を算出します。
この方法は、比較的大きな受注生産品に向いています。
製パン製造業でいくと、大口で単発のロット単位で発注される製品にあたります。
しかし、現実的にはそのような製品を扱うのはまれではないでしょうか?
ですから、ここではこのような方法もある程度の認識で結構です。
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総合原価計算
総合原価計算には、3種類あり1製品だけ生産している工場では、その製品だけを包括管理できますので単純総合原価計算といわれます。
これが、最もシンプルではないでしょうか。
このほか、同じ種類でもサイズ違い製品や入り数違い製品を製造している工場では、等級別総合原価計算を採用します。
複数の種類を製造している工場では、組別総合原価計算を採用します。
この方法が、一番パン屋に向いていますが一番労力を要します。
しかし、整理しながら進めると無理なく集計していきます。
実際原価計算
いままで整理してきた原価を製品ごとに割り振っていきます。
まずは、製品ごとの原材料費の算出をし、さらに部門別に集計した加工費を製品ごとに割り振っていきます。
さらに製品ごとに合算し製造数で割ると製品1つあたりの原価が出ます。
ここまでが、実際原価計算となります。
まとめ
いかがでしたか?
これで、一区切りになります。このほか見積原価計算などの事前原価計算も存在します。
こちらも少しずつ解説していきます。
なかなか、ボリュームが多くなってしまいました。
私自身良く理解していない部分があり、勉強しながら執筆しました。
分かりにくい部分や修正の必要な部分があるかとも思いますが、概要としては十分理解できると思います。
また、お気づきの点ございましたら問い合わせフォームよりご報告いただければ大変うれしいです。
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