経費の計算の仕方について解説
経費とは、材料費、労務費に含まれない原価のことです。
つまり、材料費や労務費になにを含めるかによって変わってきます。
たとえば、原材料を仕入れたときにかかる運賃などの材料副費は、小額である場合経費として計算することもあります。
なので、会社ごとに微妙に違うということです。
経費の集計方法
経費は集計方法により以下のように種類があります。
測定経費
測定経費とは、電気代、ガス代、水道代が一般的です。毎月の使用料により発生額を算出していきます。
支払い経費
支払い経費とは、月々支払う経費になります。旅費交通費や修繕費などが支払い経費になります。
月割経費
月割経費とは、数か月分をまとめて払う経費を月あたりで算出します。保険料や固定資産税などがこれにあたります。
発生経費
発生経費は、棚卸減耗費などがこれにあたります。
実際の支払いはないですが、実際は消費されているわけですから計上しなければいけません。
このように計算していきます。
これらを合計したものが経費合計になります。
スポンサードリンク
経費の分類
このような経費もまた、直接経費や間接経費に分類していきます。
性質上多くは間接経費になります。
外注加工費などは、直接経費となります。
まとめ
このよう、材料費、労務費、経費をそれぞれ間接と直接に分類しました。
この中で、直接材料費以外をまとめて加工費と言います。
この辺でやっと形がつかめてきました。
この後は、部門別集計や配賦についてお話を進めようと考えています。
部門別では、製造部門とサポート部門に分類していきます。
配賦については、経費をどのように割り振りするかについて解説していきます。
その先にやっと製品の原価に入っていきます。
これらの概要を一度理解しておくと、利益の構造が見えてくるのであと少しお付き合いください。
合わせてお読みいただきたいページ
- 原価計算とは
- 原価計算の必要性や効果について簡単に解説していきます。
- 原価の3要素
- 原価を三つ要素に分けて解説していきます。
- 直接費と間接費
- 原価計算の直接費と間接費について解説していきます。
- 変動費と固定費
- 変動費と固定費ついて解説していきます
- 原価計算の種類と活用法
- 原価計算の種類と活用方法について解説していきます。
- 見積原価と標準原価
- 事前原価計算の見積原価と標準原価の違いを解説していきます。
- 実際原価
- 実際原価とは何かを解説していきます
- 実際原価計算
- 実際原価計算の手順について解説していきます。
- 材料費の計算
- 材料費の計算について解説していきます。
- 労務費の計算
- 労務費の計算について解説していきます
- 部門別原価計算
- 部門別集計について解説していきます
- 製品別原価計算
- 製品別原価計算について解説していきます